Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とりをとるやなぎ
新編 風の又三郎
Lesen Sie 新編 風の又三郎 (とりをとるやなぎ) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.750 Zeichen · 49 Bildschirme
「死んだのだねえ、死ぬ前苦しがって泣いた。」慶次郎が又斯うは云いましたが、やっぱり変な顔をしていました。
「石を投げて見ようか。石を投げても遁げなかったら死んだんだ。」
「投げよう。」慶次郎はもう水の中から円い平たい石を一つ拾っていました。そして力一ぱいさっきの楊の木に投げつけました。石はその半分も行きませんでしたが、百舌はにわかにがあっと鳴って、まるで音譜をばらまきにしたように飛びあがりました。
そしてすぐとなりの少し低い楊の木の中にはいりました。すっかりさっきの通りだったのです。
「生きていたねえ、だまってみんな僕たちのこと見てたんだよ。」慶次郎はがっかりしたようでした。
「そうだよ。石が届かないうちに、みんな飛んだもねえ。」私も答えながらたいへん寂しい気がして向うの河原に向って又水を渉りはじめました。
私たちは河原にのぼって、砥石になるような柔らかな白い円い石を見ました。ほんとうはそれはあんまり柔らかで砥石にはならなかったかも知れませんが、とにかく私たちはそう云う石をよく砥石と云って外の硬い大きな石に水で擦って四角にしたものです。慶次郎はそれを両手で起して、川へバチャンと投げました。