Japanische Klassiker mit Furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Lesen Sie 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.031 Zeichen · 84 Bildschirme
私はそれを兄にもはなしませんでした。今年こそ白いのをうんととって来て手柄を立ててやろうと思ったのです。
そのうち九月になりました。私ははじめたった一人で行こうと思ったのでしたがどうも野原から大分奥でこわかったのですし第一どの辺だったかあまりはっきりしませんでしたから誰か友だちを誘おうときめました。
そこで土曜日に私は藤原慶次郎にその話をしました。そして誰にもその場所をはなさないなら一緒に行こうと相談しました。すると慶次郎はまるでよろこんで言いました。
「楢渡なら方向はちゃんとわかっているよ。あすこでしばらく木炭を焼いていたのだから方角はちゃんとわかっている。行こう。」
私はもう占めたと思いました。
次の朝早く私どもは今度は大きな籠を持ってでかけたのです。実際それを一ぱいとることを考えると胸がどかどかするのでした。
ところがその日は朝も東がまっ赤でどうも雨になりそうでしたが私たちが柏の林に入ったころはずいぶん雲がひくくてそれにぎらぎら光って柏の葉も暗く見え風もカサカサ云って大へん気味が悪くなりました。
それでも私たちはずんずん登って行きました。慶次郎は時々向うをすかすように見て