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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんていきららざか

新訂雲母阪

直木 三十五

Lesen Sie 新訂雲母阪 (しんていきららざか) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.792 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

二

」

と云うに到って事いささか重大となってきた。

「来馬に限って。」

と、云う人もあったが

「一応は聞いてみてもよかろう。」

と云う説も甚だ尤もであって反対の余地はなかった。

「お俊とは昔恋仲だったと云う噂も――いや事実もあるからな。」

と、多くの人は、自分の説に根拠を置いた。そして、三人の選ばれた人、お俊の弟と、親族の一人と、来馬の相弟子とが、来馬の家へ向った。

二

もし、その夜、来馬が町へ出て酒を飲んでいなかったなら

「くる、のくるは苦しいのくるで、来馬のくるでない。」

で、突張れたし、家を出ないと証人に下僕も言ったであろうが、甚七は余り人に聞かしたくない家で遊んでいたから、三人が四角張って

「何処へ、今頃――」

と云った時、むっ、ともしたし、冷っともしたし――それに第一、三人の態度が気に入らなかったから

「何処へ?」

と、云ったまゝ、じろりと目をくれて

「水を持って来い。」

と云った。

「少し、お尋ねしたい事があって――」

と、一人は、丁寧に云ったが、来馬の態度に、腹の中は不快である。

「はゝあ、改まって――この深夜に。」

「何処へ、今まで行っていたか、明瞭と仰しゃって頂きたい。