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Japanische Klassiker mit Furigana

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なかじきり

日本の文学 2 森鴎外(一)

森 鴎外

Lesen Sie 日本の文学 2 森鴎外(一) (なかじきり) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.092 Zeichen · 45 Bildschirme

Aozora Bunko

この国のやき物は東洋のを粉本にしつといえど、染めいだしたる草花などの色は、わが邦などのものに似もやらず。されどドレスデンの宮には、陶ものの間というありて、支那日本の花瓶の類おおかた備われりとぞいうなる。国王陛下にはいまはじめて謁見す。すがた貌やさしき白髪の翁にて、ダンテの神曲訳したまいきというヨハン王のおん裔なればにや、応接いとたくみにて、「わがザックセンに日本の公使おかれんおりは、いまの好みにて、おん身の来んを待たん」などねもごろに聞えさせたもう。わが邦にては旧きよしみある人をとて、御使いえらばるるようなるためしなく、かかる任に当るには、別に履歴のうてはかなわぬことを、知ろしめさぬなるべし。ここにつどえる将校百三十余人のうちにて、騎兵の服着たる老将官の貌きわめて魁偉なるは、国務大臣ファブリイス伯なりき。

夕暮に城にかえれば、少女らの笑いさざめく声、石門の外まで聞ゆ。車とどむるところへ、はや馴れたる末の姫走り来て、「姉君たち『クロケット』の遊びしたまえば、おん身もなかまになりたまわずや」とわれにすすめぬ。大隊長、「姫君の機嫌損じたもうな。われ一個人にとりては、衣脱ぎかえて憩うべし」