Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
」
とおばあさんの手を取っておざしきへ上げようとしましたが、おばあさんは何だかせわしそうにきょときょと見まわしてばかりいて、おちついて座ろうともしませんでした。
「いいえ、お前さんのぶじな顔を見ればそれで用はすんだのだから、もうかまっておくれでない。それよりか早くおみやげをもらって、おいとましましょう。」
いきなりおみやげのさいそくをされたので、すずめはまあ欲の深いおばあさんだとあきれてしまいましたが、おばあさんはへいきな顔で、
「さあ、早くして下さいよ。」
と、じれったそうに言うものですから、
「はい、はい、それではしばらくお待ち下さいまし。今おみやげを持ってまいりますから。」
と言って、奥からつづらを二つ出してきました。
「さあ、それでは重い方と軽い方と二つありますから、どちらでもよろしい方をお持ち下さい。」
「それはむろん、重い方をもらっていきますよ。」
と言うなりおばあさんは、重いつづらを背中にしょい上げてあいさつもそこそこに出ていきました。
おばあさんは重いつづらを首尾よくもらったものの、それでなくっても重いつづらが、背負って歩いて行くうちにどんどん、どんどん重くなって、さすがに強情なおばあさんも、もう肩が抜けて腰の骨が折れそうになりました。