Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あゆむ
日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)
戸田 豊子
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三) (あゆむ) von 戸田 豊子 (とだとよこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.183 Zeichen · 44 Bildschirme
巧い具合に品物がはけて、いくらか利益になると、未決にいる夫へ、甘い餅菓子を差入れてやることも出来るのだ、――しかし、子供をおぶった上に幾つも提げられない程重い鋳物を提げて、乞食扱いや浮浪人扱いされ乍ら、人の家の玄関へ立つ時、心から口惜しさが湧き上った。――
「針や糸を持って歩いたらどうだい? その方が余っ程はけ口があるよ、灰皿だの鍋だのってものは、そう滅多に買い手がつくもんじゃないからね、今度来る時は塵紙でも持っておいで、家じゃマニラだったら買うからね。」
恐らく、気のいい閑人だろう、そんな忠告をしてくれる人も中にはあった。――聞かれるままに、おふじは松枝にそんな話をした。
松枝自身、会のオルグであると共に、あの一九二九年、全国を襲った二度目の白テロ犠牲者の――家族であった。しかし、生活の窮迫はそれ程ではなかった。Kへ来て、日常闘争犠牲者の家族の生活がいかに悲惨であるかと言うことをまざまざと目撃した。
或る家庭では、子供の弁当を満たしてやる米がなかった。仕方がないから空っぽの弁当で学校へ追い出してやった。
万一の空頼みから、ダラ幹引率の下におめおめ県庁の袖へすがりにも行った。