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Japanische Klassiker mit Furigana

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じょきゅう

日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集

細井 和喜蔵

Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集 (じょきゅう) von 細井 和喜蔵 (ほそいわきぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.732 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

昨夜なんかわたしが何時まで待っていても、何処へ行って了ったのかちょっとも帰って来ないんだもの。そのうえ昨夜と来たら、悪い客に許り当って一厘にもならないので癪にさわって癪にさわって仕様が無い。」

彼女はブリブリし乍ら二階へあがって行った。

「モルをいじめるなよ。」彼はあとから声をかけて彼女をたしなめた。

暫くすると動物の小舎が出来あがった。一尺立方くらいな箱に抽斗をつけて網を張り、その網の間からおしっこや糞が抽斗の中へ洩れて何時も清潔な処に動物がいるように考案した鳥籠風な小舎。彼がそれを持って二階へあがると、彼女はまたヒステリーを爆発させた。

「こんなに貧乏な目しているのに、あなたは何と思ってそんな世話のやける動物なんか買って来たのよ? わたしがいやな思いして月末の間代に階下へ恥かかんようにと気をもんで稼ぎためた大事のお金を、こんな鼠小舎なんか作るための材料代に遣われてはたまらないわ、ほんとうに。」

「たったお前、三十五銭の板一枚かって来た丈けじゃないか……。」

「それだって、もう五六銭だせばお米が一升かえるじゃないの。」

「やかましく言ってくれるな、今に俺だって適当な仕事さえ見つかれば働くよ。