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Japanische Klassiker mit Furigana

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わせだだいがく

早稲田大学

尾崎 士郎

Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme

Aozora Bunko

にぶっ倒れていたかも知れん」。

「待ちゃい」。

来島の眼が不意にするどく輝きだしたのである。「そりゃあ、――あんたのいうとおりかも知れんが、しかし言論は言論じゃ、国論をいかに激化させたところで、もし条約改正が実行されてしまったら、日本中の老若男女がことごとく志士仁人に変ったとしても、もうあとの祭じゃ、あんたはおれが井上をやっつけなかったことを正論のために祝福すべきことのように言うばってん、果してどげんなったか、そんなことはやってみなくっちゃわかるまいが」。

「いや、わかる、――大西郷があれだけの衆望を担いながら、武力をもってしてはどうにも出来なかったじゃなかや、君側の奸を掃蕩しようと思うなら、言論のほかにはなか、もし西郷が言論をもって九州を風靡して立ったらおそらく天下は意の儘になっていたろう、貴公そう思わんか」。

膝に置いた杉山の手首がわなわなと顫えている。――来島はこみあげてくる感情をおさえるようにじっと唇を噛みしめた。「まるでちがう、――なるほど当節は武力の時代じゃなか、そうかといって言論の時代でもなか、あんたは土佐の言論風にあてられすぎているぞ」