Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わせだだいがく

早稲田大学

尾崎 士郎

Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme

Aozora Bunko

。

「おれにはおれの考えがある」。

「バカなことをいうな、――目的は一つしかないじゃないか、おれが貴様に望むことは死ぬ用意をして待っていてくれということだ、東京の形勢はまだどう動くかわからないし、ことによったら頭山さんたちの運動が効を奏するかも知れん、何よりも肝腎なことは機会を逸しちゃならんということだ。何も大隈をやっつけることだけが目的じゃなかけんのう、早すぎてもいかんし、そうかといって遅すぎたら、――」。

「うん、それもわかる」。

感情が激してきたのであろう、星成は痙攣的に頬を顫わせた。「おれは止めよう、きっと約束する、――しかし、やめた上でおれがどんな行動をとっても貴様は文句をいうまい?」。

「文句は言わぬ、――」。

来島は飲みさしの酒を盃洗の中へあけてから、星成の前へ差しつけた。

「やるところまでやろう、おれが失策ったら貴様がやるんだ、何も理窟はない」。

星成のさした酒を半分残して、彼がひと息にどっと呷った。「人間にはそれぞれの持ち前がある、頭山さんはぼうっとして天下を睨みつけるために生れてきたんだ、杉山は策をもって立てばいい、頭山が腹なら杉山は眼じゃ」