Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
「おい」。
と詰めよるように眼をするどく輝やかした。「――愚図愚図してはおられんことになったぞ、政府は近々のうちに言論機関に大弾圧を加えるそうだ、特に御前会議のあとで国民の激昂をおさえるために、市中を徘徊する怪しいやつは一人残らず検挙するというとる」。
「是が非でも断行してみせるという腹だな?」。
「そのとおりじゃが」。
声をひそめようとしてもすぐ大きくなるのを、星成はもどかしそうに、
「――どうじゃ、明日、おれは朝早く外務省に小村(寿太郎)を訪ねるけん、貴様はおれといっしょに門の中へ入れ、おれを待っとるような恰好をして石垣のかげに立っとればよか、馬車が来たと思ったらすぐやれ」。
「まア、落ちつけ、おれにはまた別の考えがあるけん、――今夜一ぱい待て」。
「待つのはええが、政府は何時第二の保安条令を出すかも知れん、――やるならこの一日二日のうちだ」。
「急ぐな、まだ時機はある、今夜おれを訪ねてくる人があるから、貴様少し座を外して待っていろ、――福岡で約束したことを忘れたか、先ずおれがやる、貴様は第二陣じゃ」。
「一陣も二陣もあるか、おれは貴様のやるところをしまいまで見届けてやる」