Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
思う、学校は大隈老侯の私物ではない、全学生のものです、これをほったらかしておいたら学校はたちまち政争の道具になってしまうことは火を睹るよりも明白である、――君、立ってくれたまえ、天野博士のために」。
彼の顔は興奮のために汗ばんでいる。それがために一層若々しく見えた。
「そうですか、そいつは容易ならんことですね」。
立ってくれたまえ、と言われただけで西方現助の心にはすでに立ちあがる決心がついていた。
「個人の問題はともかくとして、これはわれわれが解決すべき社会問題です」。
西方はひと息にしゃべってから、つめたいミルクをぐっと飲みほした。
「そうだよ、君――まさしく社会問題だ、いや、西方君、どうもありがとう、君が動いてくれれば政治科の大勢はきっと動く」。
東山は前かがみになって西方の手をにぎりしめた。「じゃあ、君は、今夜五時半から矢来倶楽部で有志の会合をひらくことになっているから必ず出席してくれたまえ、もし君の知人がいたら何人来たってかまわないからね」。
陽ざかりの街へ出ると、東山は、「じゃあ、五時半」――と、くりかえしていった。そのままくるりと向きを変え、反対側の小路の方へせかせかとした足どりで帰っていった。