Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだかぐらざか
早稲田神楽坂
加能 作次郎
Lesen Sie 早稲田神楽坂 (わせだかぐらざか) von 加能 作次郎 (かのうさくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.407 Zeichen · 46 Bildschirme
』
そこで私達は早速出かけた。少し廻り道だったが、どうせ電車だと思ったので、幾らか案内気分も手伝って、家の行くの柳町の通りの方へ出た。すると、それまで気がつかなかったのだが、丁度その晩は柳町の縁日で、まだ日の暮れたばかりだったが、子供達が沢山出てかなり賑っていた。
『おや/\、こんな所に縁日があるんだね。』
と友達は珍しそうにいった。
『ああ、ほんの子供だましみたいなものが多いんだが、併しこの辺もこの頃大変人が出るようになったよ。去年あたりから縁日の晩には車止めにもなるといった風でね。』と私がいった。
『第二の神楽坂が出来るわけかね。』
『アッハハハ前途遼遠だね。電車が通るようにでもなったら、また幾らか開けても来ようけれど何しろまだ全くの田舎で、ちょっとしたうまいコーヒー一杯飲ませる家がないんだ。』
『ここへ電車が敷けるのか?』
『そんな話なんだがね、音羽の護国寺前から江戸川を渡って真直に矢来の交番下まで来る電車が更に榎町から弁天町を抜けて、ここからずっと四谷の塩町とかへ連絡する予定になっているそうだ。』
『そしたら便利になるね。』
『だが、それは何時のことだかね。