Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだかぐらざか
早稲田神楽坂
加能 作次郎
Lesen Sie 早稲田神楽坂 (わせだかぐらざか) von 加能 作次郎 (かのうさくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.407 Zeichen · 46 Bildschirme
神楽坂気分
矢張り毘沙門様の御利益かな、アハアハハハ。』
『アハハハ、何だか知らないが、兎に角われも/\といったような感じでぞろ/\出て来るよ。牛込の人達ばかりでなく、近くの麹町辺からも、又遠く小石川や雑司ヶ谷あたりからもね。』
『どうしてあんな所があんな繁華な場所になったのかね、君なんか牛込通だからよく知ってるだろう。』
『いや、知らない、又そんなことを知ろうという興味もない。それこそ元は毘沙門様の御利益だったのかも知れないが、兎に角昔から牛込の盛り場としてにぎやかなので、だから人が出る。人が出るからにぎやかなんだという現前の事実を認めさえすればいいんだ。併し単ににぎやかだとか人出が多いとかいうだけならば、今君がいったように同じ山の手でも神楽坂なんかよりずっと優った所が少なくないよ。例えば近い所では四谷の通りなんかもそうだし、殊に最近の新宿付近の繁華さといったら素晴らしいものだ。すぐ隣の山吹町通り、つまり江戸川から矢来の交番下までの通りだって、人出の点からいえば神楽坂には劣らないだろう。けれどもそれらの所と神楽坂とではまるで感じが違ってるよ。』
神楽坂気分
私は冷めかけた紅茶をすすりながら更に話を継いだ。