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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

よんどころなく交番所の巡査に訊くことになったが、日本橋のまん中で劇場のありかを訊くのはあまり田舎者じみていると、子供ごころにも極まりが悪く思われたので、わたしは巡査にむかって、青木活版所というのは何処ですかと訊いた。それは青木輔清という人の経営している活版所で、千歳座の近所にあるということを私はかねて知っていたからであった。すると、巡査は「青木活版所……それは千歳座のうしろにある。」と教えてくれたので、わたしはひどく困った。いや、その千歳座が判らないのですと言いにくくなったので、早々にそこを逃げ出して再びそこらをまごついていると、丁度に芝居の出方か茶屋の若い衆らしい男に出会ったので、わたしは思い切って千歳座のありかを訊くと、その人はあたかもわたしのゆく茶屋――中村屋の若い衆であったので、わたしはほっと息をついた。あとでその話をすると、子供のくせに詰まらない見得をするから悪い、なんでも知らないことは正直に訊くものだと、父や母に叱られた。

こんなことで途中をまごついていたために、わたしは「碁盤忠信」の序幕と二番目を見はぐってしまったが、菊五郎は病気か何かで、二番目の吉野山の義経は家橘が代っていたらしい。