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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

そのおかげで、わたしは七歳にして、もうお園六三の“誓いは二世と三世相”や、小夜衣千太郎の“秋の蛙の声枯れて”などを無心に暗記するようになった。またわたしの家の東隣りには望月太喜次さんという長唄の女の師匠が住んでいて、わたしの姉もそこへ稽古に通った。姉ばかりではない、ほかにも大勢の子供が通って来るので、わたしが庭に遊んでいると隣りの稽古がよくきこえる。そのおかげで、わたしは更に「越後獅子」や、「吉原雀」や「勧進帳」をおぼえた。表から出れば長唄、裏口から出れば常磐津、毎日この挟み撃ちを受けていたのであるから、わたしの音楽趣味が普通の子供以上に発達したのも無理はなかった。

わたしの姉は長唄の稽古以外に、山元町の藤間大奴という師匠のところへ踊りの稽古に通っていた。わたしは母に連れられてその月浚いをたびたび観に行った。二年に一度ぐらいは近所の武蔵屋という貸席で大浚いを催すのが例で、そのときには本当に鬘や衣裳をつけて踊る。わたしは姉が小紫を踊ったときに、武蔵屋の楽屋へ遊びに行っていて、姉の衣裳をつける時に、そのうしろから団扇で一生懸命に煽いでやったのを記憶している。