Japanische Klassiker mit Furigana
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ほしとはしらをかぞえたら
星と柱を数えたら
小川 未明
Lesen Sie 星と柱を数えたら (ほしとはしらをかぞえたら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.679 Zeichen · 4 Bildschirme
あるところに、広い圃と、林と、花園と、それにたくさんな宝物を持っている人が住んでいました。この人は、もうだいぶの年寄りでありましたから、それらのものを、二人の息子たちに分けてやって、自分は隠居をしたいと思いました。
けれど、兄のほうも、弟のほうも、そろって怠け者でありました。兄のほうは、一日仕事もせずに、ぶらぶらと家の中で遊んでいました。そして、圃へ出て働いたり、外を歩いたりすることが大きらいでありました。
弟のほうは、兄とちがって、すこしも家におちついて勉強をするということがなかったのです。一日、外を遊びまわって、日が暮れると家を思い出して帰ってくるというふうでありました。しかし、圃へ出て働くということは、兄と同じように大きらいでありました。
二人の息子たちが、こんなふうに怠け者でありましたから、父親はほんとうに困ってしまいました。行く末のことなどが案じられて、どうかして、いい子供になってくれぬものかと、そればかり心に念じていました。
いくら、二人に向かって、「仕事をせよ。」といったり、また、「働けよ。」といっても、ぬかに釘でありました。
そのうちに、父親は、だんだん年をとって、ますます二人のことを考えると気になってならなかったのです。