Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はるかぜのふくまち

春風の吹く町

小川 未明

Lesen Sie 春風の吹く町 (はるかぜのふくまち) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.346 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「おれにも、あんな子供の時分があったのだ。」と、考えると、金さんの目には、人通りのはげしい、油のこげつく臭いが漂う、狭い夕日の当たる町の景色が浮かんでくるのです。足が疲れて歩けないのを、親方が手を引いてくれて、一軒の食べ物屋へ入りました。そこで鶏の肉のご飯を食べた。そのうまかったのが、いまだに忘れられないのでした。

金さんが、正直で、いい人なものだから、店には、いつもお客がありました。故郷の人とも友だちができれば、また学生さんにも友だちができました。お嫁さんをもらえとすすめる人があるけれど、金さんは、まだ早いといって、一人で暮らしていました。金さんは、独りで、考えているのが好きなのです。

「おじさん、金太郎さんの本は、もうなくなったの?」

ある日、良ちゃんが、聞きました。どこか本の下になったのでしょう。

「ありませんか。」と、金さんは、下りて、さがしてやりました。

「僕、昨夜、金太郎さんの夢を見たから、飛んできたんだよ。」と、良ちゃんは、一人でした。

「そんなに金太郎さん好きですか。あんたにあげましょう。」と、金さんは、古い絵本を良ちゃんに与えました。良ちゃんは、おどり上がるようにして、喜んで帰りました。