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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme

Aozora Bunko

平太郎は今年二十歳で、ふだんがおとなしい男であるだけに、一時に赫と取り詰めたのであろうという者もあったが、大体に於いてはやはり彼の小女郎の仕業という説が勝を占めていた。小女郎さんが魅こんでいる女を横取りして自分の女房にしようとしたので、その祟りで女は執り殺された。平太郎にも狐が乗り憑って、あんな乱心の体たらくになったのであると、顔をしかめてささやくものが多かった。

乱心して時々に家を飛び出す男――すでに乱心している以上は何事と仕出かすか判らない。長次郎は更に平左衛門の家の作男をそっと呼び出して、主人の伜はこの十三夜の夜ふけに寝床をぬけ出して村境の川縁にさまよっていたのを、ようように見つけ出して連れ戻ったという事実を新らしく聞き出した。その家は成程ここらでも相当の旧家であるらしく、古い門の内には広い空地があって、大きい柿の実の一面に色づいているのも何となく富裕にみえた。作男と話しながら、長次郎はときどき門の内を覗いていると、ひとりの若い男が何処からか不意にあらわれた。かれは跳りあがって長次郎の眼の前に突っ立った。

「さあ、一緒に来い。小女郎めを退治に行くから」