Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(二)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme
と、半七は少し考えた。「そこで、どうだろう。その頭の坊主は……」
「昌典という人はまだ残っているらしいのです」
「よし。じゃあ、すぐに出かけよう。一日の違いなら何とかなるだろう。もう一日早ければ訳はなかったのだが、どうも仕方がねえ」
半七は二人の子分をつれて、俄かに甲州街道の方角へ旅立ちすることになった。かれは見識り人として英俊をも連れて行かなければならなかったが、まだ十三の少年が足の早い彼等と共にあるくことは出来そうもないのと、彼等もゆく手を急ぐのとで、四挺の駕籠を雇って神田を出たのは其の日の八ツ(午後二時)を過ぎた頃であった。
先をいそぐ四人は御用の旅という触れ込みで、むやみに駕籠を急がせた。新宿で駕籠をかえて其の晩のうちに府中の宿まで乗りつけた。あくる朝七ツ(午前四時)ごろに宿屋を立って、日野、八王子、駒木野、小仏、小原、与瀬、吉野、関野、上の原、鶴川、野田尻、犬目、下鳥沢、鳥沢の宿々あわせて十六里あまりを駕籠で急がせた。自分たちはともかくも、旅馴れない上に年のゆかない英俊がもし途中で弱るようなことがあってはならないと、立場々々へ着くたびに半七はかれに気つけ薬を飲ませて介抱したが、英俊はちっとも弱らなかった。