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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

「大きく云やあ、そんなものだ。あした八丁堀へ行って相談したら、旦那がたも多分承知して下さるだろう。ところで、例の大川の一件だが……。三五郎の話を聞いているうちに、ふいと胸に浮かんだことがある。というのは、大川へほうり込まれた死骸のひたいには、犬という字が書いてあったとか云うのだが、横浜で死んだ女異人は洋犬に啖い殺されたのだそうだ。江戸と横浜じゃあちっと懸け離れ過ぎているようだが、世の中の事は何処にどういう糸を引いていねえとも限らねえ。どっちも犬に縁があるのを考えると、そこに何かの係り合いがあるのじゃああるめえか」

「そう云えば、そんなものかも知れねえが……」と、多吉は疑うように首をかしげた。「なんぼ何でも横浜で殺したものを江戸までわざわざ運んで来やあしますめえ。あっちにも捨て場所は幾らもある筈だ」

「理窟はそうだが、理窟でばかり押せねえことがある」と、半七も首をかしげながら云った。「なにしろ留守をたのむから、おめえは大川の一件を根よく調べてみてくれ。おれは横浜へ行って、ひと働きしてみよう」

「三五郎は別として、ほかに誰か連れて行きますかえ」

「松吉を連れて行こう。