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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

と、老人も云った。「今もあの髪結床の爺さんと話して来たんですが、髪結床だって昔とは違いましたね。それでもまだチョン髷を結いに来る客があるそうです。今は爺さんが引き受けているからいいが、その爺さんがいなくなってからチョン髷が来たらどうしますかな。尤もその頃には、そんなお客も根絶やしになりましょうが……。はははははは」

老人の口から江戸の髪結床のむかし話を聴かされたのは、三馬の浮世床を読まされるよりも面白かった。それからそれへと質問を提出して、わたしは興に入って聴いていると、老人はこんなことを云い出した。

「今日ではザンギリになっても坊主になっても問題はありませんが、昔は髪を切るというのは大変なことで、髪を切って謝るといえば大抵のことは勘弁してくれたものです。それだけに又、なにかの腹癒せに、あいつの髪を切ってやろうなぞと云って、女や男の髷を切ることもある。つまりは顔でも切る代りに髷を切るのだから、大難が小難で済むようなものですが、昔の人間はそうは思わない。髷を切られるのを首を切られるほどに恐れたものです」

「女の髪切りなぞということが流行った事があるそうですね」