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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

これは一種の徴兵のようなもので、関東諸国の百姓の次三男をあつめて、これに兵式の教練をさせたのですが、元治元年の正月から募集をはじめて、その年の七月までには一万人ほどになりました。最初の趣意では、前にも申す通り、なるべく正直律義の百姓ばかりを集めて、真剣に教練するつもりであったのです。こんにちと違いまして、その頃に一万人の兵があれば心丈夫です。ところが、その募集が思うように行かないで、しまいには誰でも構わずに採用することになって、江戸近在のやくざ者までが紺木綿の筒袖を着て、だん袋のようなものを穿いて、鉄砲をかついで歩くことになったので、世間の評判が余り好くありませんでした。勿論、みんながみんな悪い人間じゃあない、維新の際に命をすてて働いたのもあるのですが、何分にもごろつきのような奴がまじっていて、これが歩兵を笠に着て乱暴を働く、三人か五人固まって歩いて、芝居町で暴れる、よし原で喧嘩をする、往来で女にからかったりする。これじゃあ市中の評判もよくない筈ですよ」

「その一万人はどこに屯していたんです」

「四組に分かれて屯していたのですが、髪切りの一件がおこったのは神田小川町の屯所で、第三番隊というのでした。