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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

名主の家では承知して、作男の友吉という若い男を貸してくれた。ここから竜濤寺までは少し距れているので、その途中でも半七はいろいろのことを案内者に訊いた。

「一番はじめに死骸を見付けたというお鎌婆さんは、どんな人間だね。正直かえ」

「正直者という程でもねえかも知れねえが、これまで別に悪い噂も聞かねえようですよ」と、友吉は答えた。

「若いときには品川辺に住んでいたそうですが、十五六年も前からここへ引っ込んで来て、小さい荒物屋をやっています。三年前に亭主が死んだ時、自分の寺は遠くて困るというので、あの竜濤寺に埋めて貰って、墓まいりに始終行っていたのですよ」

「婆さんは幾つだね」

「五十七八か、まあ六十ぐらいだろうね。子供はねえので、亭主に別れてからは、孀婦で暮らしていたのです」

「家はどこだね」

「徳住寺……。神明様のあるお寺だが……。その寺のすぐそばですよ」

「その婆さんは本当に子供はねえのかね」と、半七は念を押した。

「よそにいるかも知れねえが、家にはいねえ。自分は子供も親類もねえと云っていますよ」

十五夜の月の下にさまよっていた若い女は、元八にむかって神明様のありかを尋ねたということを、半七は甚右衛門の話で知っていた。