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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

ともかくも大きい水車があるために、ここの家も火薬製造所に宛てられていました処が、このお話の安政元年、六月十一日の明け六ツ過ぎに突然爆発しました。炎天つづきで焔硝が乾き過ぎたせいだとも云い、何かの粗相で火薬に火が移ったのだとも云い、その原因ははっきり判りませんでしたが、なにしろ凄まじい音をさせて、三度もつづいて爆発したんです。さながら天地震動という勢いで、久兵衛の家は勿論、その近所二丁四方は家屋も土蔵も物置も、みんな吹き飛ばされて滅茶滅茶になってしまいましたが、全体では四丁四方の損害でした。いくら賑やかだと云っても、それは表通りだけのことで、裏へまわれば田や畑が多いんですから、その割合いに人家の被害は少なかったんですが、死人や怪我人は随分ありました。それが為に虫をおこして死んだ子供や、流産した女もあったそうです。いや、実に大変な騒ぎで……。誰だって不意をくらったんですが、わたくし共は捕物の最中というのだから猶更おどろきましたよ」

「なんの捕物に出ていたんですか」

「それが今お話をしている絵馬の一件で、大津屋の重兵衛を追い廻している時なんです」と、老人は説明した。