Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme
その風呂敷がどうしてここの家に干してあるのかと、二人は不思議に思いながら帰って来て、幸八はすぐに亀吉のところへ知らせに行きました。その家は大津屋の家作で、この頃は女絵かきの孤芳が引っ越して来ていることを、亀吉ももう承知していましたから、さてこそ案の通りというので、これもすぐにわたくしの所へ注進に来ました。
ところが、あいにく私も幸次郎も、ほかの事件にかかり合っていて、ちょいと手放すことが出来ない。殊にこの一件は重兵衛と万次郎と孤芳とが絡んでいますから、迂濶に一人を引き挙げると、ほかの関係者が散ってしまう虞れがあるので、亀吉ひとりに任せるわけにも行かず、ただ油断なく見張らせて置いて、十日ほども空に過ごしてしまいましたが、そのあいだに亀吉は又こんなことを聞き出しました。千駄ヶ谷の建具屋の又助が重兵衛の註文をうけて、淀橋の家作に雨戸を入れたところ、その建て付けが悪いというので、五月のはじめに直しに行ったが、なんだか畳や縁側に血の痕のようなものが薄く残っていたという。そこで亀吉は、ひょっとするとお絹がここで殺されたのでは無いかと鑑定しました。わたくしもそう思いました。