Japanische Klassiker mit Furigana
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そがのあばれんぼう
曽我の暴れん坊
Lesen Sie 曽我の暴れん坊 (そがのあばれんぼう) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.123 Zeichen · 19 Bildschirme
出家の代り元服して勘当のこと
ある朝、曾我の太郎が庭へでてみると、大切にしている桜の若木がスッポリ切られている。
「何者のイタズラかな」
しかし切口を見ると、おどろいた。直径二寸五分ほどもある幹を一刀両断にしたもの、実に見事な切口。凡手の業ではない。しかし、かほど腕のたつ大人がこんなイタズラはしそうもない。イタズラしそうな奴といえば女房の連れ子箱王ぐらいのものだが、奴め剣術の稽古は無類に好きとはいえ、まだ十一の子供。
「コレ、コレ、箱王。まさかキサマではあるまいな、この桜を切ったのは」
「イイエ。ボクです。工藤祐経に見えたので、うっかり切ってしまいました」
「ウーム。見事な腕前。驚き入った」
「怒らないのですか」
ワシントンとちがって、親父の怒るのをサイソクしている。もし怒ったら親父を相手に一勝負、これぞ望むところという不敵な料簡が顔にアリアリ現れている。豪胆な奴だと太郎は舌をまいて部屋へ入ったが、これを垣間見ておどろき悲んだのは母親の満江。
前夫河津三郎が祐経に殺されたので曾我の太郎と再婚したが、一万箱王の二子(後の十郎五郎)は敵の大将の孫というので頼朝に殺されるところを畠山重忠の口添えで辛くも命を助けてもらった。