Japanische Klassiker mit Furigana
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げっせかいきょうそうたんけん
月世界競争探検
押川 春浪
Lesen Sie 月世界競争探検 (げっせかいきょうそうたんけん) von 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.365 Zeichen · 17 Bildschirme
文彦は矢庭にそれを抱き起して、
「東助※ どうしたんだ、慥りしろッ。」
と声をかけながら、気付を呑ませるとようよう息を吹き返したと思えば突然、
「畜生、逃がしてなるか。」
と立ち上ろうとするのを慥りと抱き止めて、
「これ東助。僕だ、文彦だ。この様子は一体どうしたのだ。」
と尋ねると、東助はこの声を聞くや否や、文彦に縋り付いて、
「若旦那様※ 残念でござります。」
「どうした。叔父さんはどうした。」
東助は欷り上げて、
「私がお預かりしていながら、何とも申訳はありませぬが、貴方様のお出発ちなされた後、大旦那様の御介抱を致しておりますると、二日目の晩になって、入口の方で何やら足音が致しまするで、必然貴方様が御帰りなされた事と存じまして、早速御迎に出ますると、貴方様ではのうて、」
「えッ?」
「あの面憎い秋山男爵。」
「何? 秋山男爵?」
「はい。下僕と二人で這入って参ります。」
「うう。それからどうした。」
「ここだここだといいながら、闇で見えなかったのか、私の方にも目もくれず、二人でずんずん奥へ行きますからどうするかと、私も後から蹤いて参りますると、大旦那様のお姿を見るが早いか、『やや篠山博士ですか、秋山が月子さんの御言葉でお迎に上りました』