Japanische Klassiker mit Furigana
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きぜんにむなしくすぐ
机前に空しく過ぐ
小川 未明
Lesen Sie 机前に空しく過ぐ (きぜんにむなしくすぐ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.948 Zeichen · 4 Bildschirme
悲しみとやるせなさのために、深く悲しんだものでありました。
それに較べれば、人生の夏も過ぎんとする、四十を越した時でさえ、さまで心を動かすこともなくて済んだと記憶しています。
かのロマンチシズムの恍洋たる波に揺られて、年若くして死んだ、キイツ、シェリー、透谷、樗牛、其の詩人等を惜しみ、人間は、若く、美しい時分に死すべきものだ。年とって、感情が涸渇し、たゞ利害のみに敏く、羞恥をすら感ぜぬようになって、醜悪の姿をいつまでも晒らすものでない。こう真に、考えたことも、やはり、当時であったのでした。
たとえ、其の人の事業は、年をとってから完成するものだとはいうものゝ、すでに、其の少時に於て、犯し難き片鱗の閃きを見せているものです。若くして死んだ、詩人や、革命家は、その年としては、不足のないまで、何等か人生のために足跡を残していました。
人は、年齢により、また、その時代により、生活の意識も、理想も異なるものです。この世の中が、一人の英雄によって左右されると考えられた時代には、誰しも、英雄に対する讃美を惜しまなかったこともあります。また、天才が、時代に超越すると考えられた時代もありました。