Japanische Klassiker mit Furigana
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おうかをよめるく
杉田久女随筆集
杉田 久女
Lesen Sie 杉田久女随筆集 (おうかをよめるく) von 杉田 久女 (すぎたひさじょ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.273 Zeichen · 33 Bildschirme
此二句、こせこせした現代離れがしておおまかさの中に、却って美しさを見出すのである。
情緒主観の句が殆ど大部分をしめている、元禄時代の句としてはかなりしっかりした叙景句として価値をみとめる。かな女さんの、山川を徒歩で渉るいう句も才気が見え、さすがに大正女流中の最古参として手馴れたものである。この古今の対比はまず持というところであろう。もっとも之は、古今の価値を断定する蘊蓄をもたない、私一個の感じを述べるに過ぎない。
日田のりん女の句はこの花を見てから、あの谷間に見えている花の辺りにも行って見よう、という即興の句、其当時としては佳句の方で、蕪村の玉藻集にものせられたのかしれぬが(玉藻集は蕪村編ではなく死後門弟の編輯したものであるとの説もあるが左様なせんさくは茲では一切しない)、これでは格別山桜の景色もういてこず、時代を超越しての価値もない様だ。
是でこそ命おしけれ山桜 智月
智月の前二句の叙景句に比べると此句は美しい山桜の咲いているのを眺めてこれでこそ命はおしいもの。長いきは有がたいもの。何だか智月おばあさんのこんな繰言を聞いている様で、何の詩感も味う事が出来ない。