Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

とうきょうロマンティックれんあいき

東京ロマンティック恋愛記

吉行 エイスケ

Lesen Sie 東京ロマンティック恋愛記 (とうきょうロマンティックれんあいき) von 吉行 エイスケ (よしゆきえいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.002 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

また、あらゆるものは緩やかに旋回した。その夜の幾枚目かの衣裳を着替えて化粧室からあらわれてくる踊子は、その小脇にかかえた口紅棒の汚点のついたハンド・バッグを離さない。………かの女たちは、ハンド・バッグさえあれば、たとえ露天の夜だってたえ忍ぶことができる、浪速へなりと、上海だって、街のエロチシズムの集散地へなりと、こころのままに行くことができる。

前髪に蝶結びのリボンを巻いた踊子の意気姿、かの女はもとよりショウト・スカウト、ハイヒール、流行色の粧いが艶やかだ。

waltz

ダンス・ホールの溶暗のなかで、僕たちは縫目のない肉体のように結びついた……………。そして、赤い蝶のようにホールを旋回しながら、僕は粟鼠の毛皮をつけた甘美な女の顔の花園を眺めながら云うのだ。

「――僕は、あなたを、どう解釈したらいいんでしょう?」

「――そんなこと、ご自由だと思いますわ。」

不可思議な女の声にあらわれるメロデイを感じて、

「――そんなら、僕と、ホールからお出掛けになりますか?」

「――あたし、お供したいんですわ。」

「――何処へ?」

「――あたしのこと、なにもかも、あなたにお委せするのです。