Japanische Klassiker mit Furigana
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かき
柿
山本 周五郎
Lesen Sie 柿 (かき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.565 Zeichen · 25 Bildschirme
々も宜しく御願い申上候。……諄くは候えども、幼児松二郎は其許にとっても血筋なり、母子とも不憫の者に候えば返す返す身上の事頼入り候。
兵馬は茫然と息をのんだ。
「わたくしは若旦那さまの仰せのままに、ただ松二郎さまをお育て申上げるためお屋敷へお供をしたのでございます」
琴は噎びあげながら云った。
「ただそれだけでございます、そして今日まではなにも知らず、いずれ若旦那さまはこちらのお嬢さまと御祝言あそばすものと存じて居りました、……お嬢様とのことは、亡くなった大旦那さまから常々うかがって居りましたから、……それが、今日になって、若旦那さまがわたくし共を御自分の妻と子のようにお届けあそばし、そのために遠い鉱山とやらへいらっしゃると聞きまして、取る物も取りあえずこちらへ上ったのでございます」
「よく来てくれました」
兵馬は遺書を巻き納めながら、
「こんな事情があろうとは知らぬものだから、拙者も牧野に無礼なことを云ったのです、……見損ったなどと、……拙者こそまるで盲目同様でした」
「それで若旦那さまのお身上は」
「これから御家老を訪ねてみます、事情が分ればなんとか方法は立つでしょう、……小房」