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Japanische Klassiker mit Furigana

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かきいろのかみふうせん

柿色の紙風船

海野 十三

Lesen Sie 柿色の紙風船 (かきいろのかみふうせん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.032 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

それは蝋紙の黄の上に、間違って桃色が二重刷になったものだった。これは二色が重なって、柿色という思いもかけぬ色紙になった。元来すこし位、色が変わっても、子供の玩具のことだからいいことになっているのだが、柿色という色は囚人の制服と同じ色であるところから、われわれ囚人の方で厭がってハネることにしているのであった、それは看守も大目に見ていたのだった。

「なアに、一枚だけだ。これでいいよ。あとは捨てろ。この屑山を直ぐ捨てて来い」

そういうなり私は、柿色の花びらを一枚束の中に加えた。一枚ぐらい余分に加わっても別に作業に不都合はなかった。

それが済むと、私は自分の作業台のところへ帰って来た。そこには五十嵐が何喰わぬ顔で待っていた。

作業は始まった。

私は柿色の花びらのついた紙風船が、もう来るか来るかと、首を長くして待った。

(あ、来たぞ)柿色の紙風船は、遂に私たちの方に廻って来た。五十嵐は無造作に二つに折って、バサリと球の上に被せた。

「やあ」ポーン。

と私は丸い風船の尻あてを貼りつけた。だがそこに千番に一番のかねあい……というほどでもないが、糊のついたところに例の裸のラジウムをくっつけるが早いか、その方を下にしてポーンと柿色の紙風船に貼りつけたのであった、つまり鉛筆の芯の折れほどのラジウムは、紙風船の花びらと尻あてとの紙