Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うめのにおい

梅のにおい

香倶土 三鳥

Lesen Sie 梅のにおい (うめのにおい) von 香倶土 三鳥 (かぐつちみどり) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 916 Zeichen · 2 Bildschirme

Aozora Bunko

一匹の斑猫が人間の真似をして梅の木にのぼって花を嗅いでみました。あの枝からこの枝、花から蕾といくつもいくつも嗅いでみましたが、

「ナアーンダ、人間がいいにおいだ、いいにおいだと言うから本当にして嗅いでみたら、つまらないにおいじゃないか。馬鹿馬鹿しい、帰ろう帰ろう」

と樹から降りかかりました。

「ホーホケキョ、ホーホケキョ」

「オヤ、鶯がやって来たな。おれは一度あいつをたべてみたいと思っていたが、ちょうどいい。ここに隠れてまっていてやろう」

「ホーホケキョ、ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ」

と言ううちに鶯は、斑のいる梅の木のすぐそばにある梅の花のたくさん開いたほそい枝の処へ、ヒョイととまりました。

「鶯さん鶯さん」

と猫なでごえで呼びかけました。

「オヤ斑さん、今日はいいお天気ですね」

「ニャーニャー、ホントにいいお天気ですね。それにこの梅の花のにおいのいいこと。ほんとにたべたくなるようですね」

「オホホホホ、イヤな斑さんだこと。梅の花においしいにおいがしますか」

「ええ、梅のにおいをかぐとおなかが急にすくようです。あなたはどんなにおいがするのですか」