Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物知識 (しょくぶつちしき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.784 Zeichen · 86 Bildschirme
このようにその花の受精するのは、どうしても他の花から花粉を持って来てもらわぬ限りそれができないから、自分の花粉で自分の花の受精作用はまったく不可能である。他花の花粉で、自分の花の受精作用を行わんがために、このサクラソウの花は雄蕊の位置に上下があり、雌蕊の花柱に長短を生じさせているのである。天然の細工は流々、まことに巧妙というべきではないか。こうなると他家結婚ができ、したがって強力な種子が生じ、子孫繁殖には最も有利である。
植物でも自家受精、すなわち自家結婚だと自然種子が弱いので、そこで他家受精すなわち他家結婚して強壮な種子を作ろうというのだ。植物でこんな工夫をしているのはまことに感嘆に値する。今それを人間にたとうれば、同族結婚を避けて他族結婚をしたこととなる。実際縁の近い人同士の結婚はあまり有利でなく、これに反して縁の遠い人同士の結婚が有利である。それゆえイトコ同士の結婚などはあまり褒むべきものではなく、強健な子供を欲しいと思えば、縁類でない他の家から嫁をもらうべきである。前述のとおりサクラソウでさえ、自家結婚を避けて他家結婚を歓迎しているではないか。