Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物知識 (しょくぶつちしき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.784 Zeichen · 86 Bildschirme
花は純白で香気強く、実にみごとなユリで、この属中の王様である。球根もきわめて大きく、鱗片も大形で肉厚く黄色を呈し、食用ユリとしても上位を占むるものといってよろしい。
スカシユリは、ふつうに栽培して花を咲かせていて、その花色には赤、黄、樺〔赤みを帯びた黄色〕などがある。花は上向きに咲き、花蓋片のもとの方がたがいに透いているので、スカシユリの名がある。諸国の海岸に野生しているユリに、ソトガハマユリとも、テンモクユリとも、ハマユリとも、またイワトユリともいう樺色花のユリがあるが、これは右スカシユリの原種である。東京付近では房州〔千葉県の南部〕、相州〔神奈川県〕、豆州〔伊豆半島と伊豆七島〕へ行けば得られる。
コオニユリは、オニユリに似て小さいというのでこの名があるが、一にスゲユリともいわれる。それは葉が狭長だからである。山地向陽の草中に野生し、オニユリのごとき丹赤色の花が咲き、暗褐色の斑点がある。球根は食用によろしい。
ヒメユリはその名の示すごとく可憐なユリである。関西地方から九州にかけて山野に野生があるが、そう多くはない。茎は六〇~九〇センチメートルに立ち、狭葉を互生し、梢に少数の枝を分かちて、きわめて美麗な真赤色の花が上向きに咲く。