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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょくぶつちしき

植物知識

牧野 富太郎

Lesen Sie 植物知識 (しょくぶつちしき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.784 Zeichen · 86 Bildschirme

Aozora Bunko

すなわち一花中に数子房があって、それがたがいに分立せずして癒着し、ここに複成子房をなしているのである。ゆえにその嚢は数個連合してはいるが、これを離せば容易に離れて個々の嚢となるのである。ただその外側に当たる外皮が割れ目なしに密に連合しているので、それがミカンの皮をなしている。そして果実全体からいえば、その部が外果皮と中果皮とに当たり、嚢の部分が内果皮と果実の本部とに当たるのである。

なお図に種子が描いてあるが、この種子はなんら食用とはならず捨て去られるものである。しかしおもしろいことには、一つの種皮の中に子葉(貝割葉)、幼芽、幼根から成る胚が二個もしくは数個あることで、そこでこれを地に播いておくと一つの種子から二本あるいは数本の仔苗が生え出てくることで、これはあまり他に類のないことである。

ミカン類の葉はみな一片ずつになっていて、それが枝に互生しているが、しかしミカン類の葉は祖先は三出葉とて三枚の小葉から成り、ちょうどカラタチ(キコク)の葉を見るようであったことが推想せられる。つまり前世界時代のミカン類の葉は、みな三出葉であったのである。その証拠として今日あるミカンの苗にははじめ三出葉が出で、次いで一枚の常葉(単葉)が出ていることがたまに見られ、またザボンの苗の葉柄に幹から芽出つ葉にもまた三出葉が見られる