Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
のでございます。これは九月の三日の事で、これから十二月の三日の夜(よ)の事でございます。文治が助けた田舎の人が、江戸へ来て文治に馳走をすると云うので浅草辺で馳走になって帰る途中、チラリ/\と雪が降出(ふりだ)しましたから、傘(かさ)を借り、番場の森松と云う者が番傘を引担(ひっかつ)いで供をして来ますと、雪は追々積って来ました。
文「大層降って来たなア」
森「大層降り出して来ましたねえ」
文「一面の銀世界だなア」
森「へい、銀が降って来ましたか」
文「なアに好(い)い景色(けしき)だと云う事よ」
森「雪が降りますと貧乏人は難渋しますなア」
文「だがのう、雪は豊年の貢(みつぎ)と云って、雪の沢山降る年は必ず豊年だそうだ」
森「へー法印様がどうしますとえ」
文「なアに雪が降ると麦作が当るとよ」
森「八朔(はっさく)に荒れがないと米がとれやすとねー、どう云う訳でしょうなア、雨が氷っているのを天でちっとずつ削り落すのかね」
文「馬鹿云え、下(くだ)り飴(あめ)じゃアあるまいし、これは天地積陰(せきいん)温かなる時は雨ふり寒なる時は雪と成る、陰陽凝(こっ)て雪となる