Japanische Klassiker mit Furigana
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たのしいソヴェトのこども
楽しいソヴェトの子供
宮本 百合子
Lesen Sie 楽しいソヴェトの子供 (たのしいソヴェトのこども) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.595 Zeichen · 10 Bildschirme
お前巻パンを入れといたというのに、これは二十日鼠だね。
ワロージャがうんともすんとも云えないうちに、
――ナターリヤ・イワーノヴナ! ワロージャはそれに私を噛ませようとしたんです!
短いお下髪のアニューシャが、ワロージャを睨みつけながら泣き声を出して云いつけた。
――よろしい、よろしい。
白い上被のナターリヤ・イワーノヴナは、ワロージャに云った。
――ワロージャ、この二十日鼠は貰いますよ。あしたっから決して巻パンと鼠なんか間違えないようにおし。ね?
小母さんは二十日鼠をもって室から出てってしまった。あの時のワロージャの顔! フフフフ。……だが、ミーチャは急に心配になって来た。いそいで、手拭を壁の釘にかけて、食堂にもう坐って熱い茶を飲んでる父さんと母さんのところへ馳けつけた。
――ねえ! 母さん。あの二十日鼠まだ生きてるだろうか?
――どの二十日鼠さ。
――ホラ、あの! 僕話したじゃないか、ワロージャからナターリヤ・イワーノヴナがとりあげて、あとで籠へ入れて、僕たち皆で飼うように呉れたやつさ! 生きてる?
――どうだろうね、私も知らないよ。
ミーチャは、この三月からもう工場の中の托児所へは行かなかった。