Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はるはばしゃにのって

機械・春は馬車に乗って

横光 利一

Lesen Sie 機械・春は馬車に乗って (はるはばしゃにのって) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 77.492 Zeichen · 156 Bildschirme

Aozora Bunko

彼は途中、青いペンキを塗った鶯の声を真似る竹笛を売っていたので、それを買って一つ自分が持ち、二つを清にやった。その小さな笛は、尻を圧える指さきの加減一つで、いろいろな鶯の鳴き声を出すことが出来た。定雄は清に一声吹いてみせると、もう疲れで膨れていた清も急ににこつき出して自分も吹いた。歩く後から迫って来るのか、鶯の声は湧き上るように頭の上でしつづけた。

定雄は吹く度にだんだん上達する笛の面白さにしばらく楽んで歩いていると、清も両手の笛を替る替る吹き変えては、木の梢から辷り流れる日光の斑点に顔を染めながら、のろのろとやって来た。

「まるで子供二人つれて来たみたいだわ。早くいらっしゃいよ」

千枝子は清の来るのを待って云った。清は母親に云われる度に二人の方へ急いで馳けて来たが、またすぐ立ち停った。道が樹のない崖際につづいて鶯の声もしなくなると、今度は清と定雄とが前と後とで竹笛を鳴き交せて鶯の真似をして歩いた。そのうちに清もいつの間にか上手になって、

「ケキョ、ケキョ、ホーケッキョ」

とそんな風なところまで漕ぎつけるようになって来た。

「あ奴の鶯はまだ子供だね。俺のは親鳥だぞ。