Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぶしゅうこうひわ

武州公秘話

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 武州公秘話 (ぶしゅうこうひわ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.572 Zeichen · 209 Bildschirme

Aozora Bunko

武州公秘話巻之二

法師丸人質となって牡鹿城に育つ事、並びに女首の事

就中此の夫人の、佗びしい、しょざいない、泣くにも泣かれない孤独な生涯を想うと、事実こう云う顔つきをしていたらしい気もするのである。

武州公秘話巻之二

図

法師丸人質となって牡鹿城に育つ事、並びに女首の事

「道阿弥話」に曰く、

瑞雲院様御幼名は法師丸と申され候、武蔵守輝国公御嫡男に御座あれども、七歳のおん時、おん父輝国公隣国筑摩殿と御和睦あるに依つて、若君を人質として筑摩一閑斎殿のおん館牡鹿山へ被遣候、瑞雲院様おん物語に、それがし幼少より父武蔵守の膝下を離れ、十数年の間牡鹿山の城中にありて文武の道を学ぶ、されば旁※(二の字点、1-2-22)一閑斎に養育の恩を受けたりと被仰候

と。但し此の文中には「和睦」とあるが、当時筑摩家は門地も高く、数ヶ国を領していた大々名であったから、屈辱的な降参ではない迄も、決して対等の和睦をしたのではなく、実は一閑斎の麾下に隷属したのであろう。そうでなければ大切な総領息子を人質に差し出す筈がない。

法師丸の少年時代の逸話はあまり多く伝わっていないけれども、茲に一つの事件がある。天文十八年、法師丸が十三歳の秋、牡鹿山の城が管領畠山氏の家人薬師寺弾正政高の兵に囲まれ、籠城は九月から十月に亙った。