Japanische Klassiker mit Furigana
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としだなにまつるかみ
歳棚に祭る神
柳田 国男
Lesen Sie 歳棚に祭る神 (としだなにまつるかみ) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.857 Zeichen · 6 Bildschirme
御松迎え
それを神々と松飾りに供えるのは、いうまでも無く年男の任務で、そのために度々水を使ってこの寒いのに身を潔めなければならぬ。それから十五日を中心とした色々の儀式、例えば胡桃焼の年占でも、蛭の口焼、蚊の口焼、鳥追ムグラ打、なるかならぬかなろうと申しますに至るまで、何人が行うも随意というものは一つもなかつた。ただその方式が如何にもまじめ過ぎる故、新しい青年は次第にこれをいやがりいつとなく年少の者に役目を譲るようになって、そうすると遊びの気持が多くなり、最初の趣意が隠れたのである。豆まきの如きも追々に変化はしたが、二人づれで行う風がまだ方々に残っている。その一人は是非とも女であって、杓子を持って御もっとも御もっともと、はやしながらあとから付いて行く処もある。十五日の粥食わせなども一人が果樹の後の方に立っていて、なろうと申しますという例もあれば、なりますなりますと木に代って答えるのもある。これらは何れも曾て年男の助手として、万歳でいうならば才蔵、あるいはまた年女とも名づくべきものの、必要な時代があったことを思わしめるものであるまいか。
御松迎え
年男の任務の特に重要なるものの一つは、山に入って松の木を伐って来ることである。