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Japanische Klassiker mit Furigana

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ししゃのけんり

死者の権利

浜尾 四郎

Lesen Sie 死者の権利 (ししゃのけんり) von 浜尾 四郎 (はまおしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.854 Zeichen · 61 Bildschirme

Aozora Bunko

否、当局者が抑も彼を捜索しているのかどうかすら判らないのです。

ところで話はこれが終りではないのですよ。

一昨日、多分あなたも知っていられるでしょうが、S弁護士という人が私を訪ねて来ました。

彼はやはりもと検事で昔の私の同僚です。しかも、自動車事件の時地方裁判所検事局にいて親しくあの事件を調べた男なんです。

私が一体あの事件はどうなったのかと聞いて見ますと、S元検事は次のように語りました。

「君は無論須山春一は崖から落ちて死んだと思っているだろうね。ところが妙なんだよ。解剖して見ると彼の胃の中から多量の劇薬が出て来たんだがね。非常に多くの睡眠剤と多量の×××が発見されたんだ。専門家の言によると呑んでから約一時間を経れば全く絶息するそうだ。××楼について当時招ばれた芸者を調べて見ると彼は出立まぎわに、胃の薬だと称して白い粉薬を酒にまぜてむやみに呑んでいたそうだ。

「彼に自殺の意思のあったことも明かなのだ。しかし詳しいことは判らない。家人が彼の変死を知って後、机のひき出しを見たら一片の遺書が出て来たのだがそれにはただ『死にたくなったから死ぬ。祖父のような死方はいやだ』