Japanische Klassiker mit Furigana
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さつじんめいろ
殺人迷路
佐左木 俊郎
Lesen Sie 殺人迷路 (さつじんめいろ) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.774 Zeichen · 8 Bildschirme
「いや。それは分らん。実をいうと、山川牧太郎と星田代二が同一人だということすらも、今君に会って、前科調書の結果を聞くまでは、確たる信念は僕になかったのだから。だから、あの洋装の女が、果して浦部俊子の妹なりということも、ただ、僕の想像にすぎないんだ。それから、彼等が、田原町の銃砲店と、本石町の医療機械屋で何を買ったかということも、僕には不明なんだ。僕なんかが、口出しをするまでもないことだが、先ず、ここらあたりから調査の歩を進めて行ったら、何とかものになるのじゃないかね。では、これで僕は失敬するが、この特種、二木検事の談として、今日の夕刊に掲載していいだろうな」
「き、君、そりゃアちょっと待ってくれないかな」
二木検事は再びみじめな顔つきをした。
その同じ頃、雑誌記者の津村は、自分のアパートのベッドの上に、ネクタイを外してひっくり返っていた。
編輯長の命令で、陸軍大臣の談話をとるために、この三四日、足手摺古木に追っかけまわして、やっとつかまえることが出来て、吻っとしているところだった。
吻っとして見ると、再び、探偵作家の星田代二のことが思い出された。愈々検事局に廻されて、今日は、検事の第一回訊問の行われる日だ。