Japanische Klassiker mit Furigana
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さつじんめいろ
殺人迷路
甲賀 三郎
Lesen Sie 殺人迷路 (さつじんめいろ) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.806 Zeichen · 14 Bildschirme
そうして、その靴を自宅に置くのは危険ですし、咄嗟に旨く処分も出来ないので、あの店へ預けて置いたんですわ」
「分らんなあ。あなたの云ってる星田と云うのは、山川牧太郎の事でしょう」
「いいえ、違います」
「違う。そんな筈はありませんよ。星田は実は偽名しているので、本当は山川牧太郎、現に殺人の嫌疑で刑務所に――」
「違います。違います」
「そんな筈はない。じゃ、一体誰の事です」
「星田さんは星田さんです。探偵小説家で、あなた方のお友達です」
「じゃ、山川牧太郎は」
「それは恐ろしい男です」
「あなたは今刑務所にいる星田の他に、山川牧太郎がいると云うんですか」
「ええ」
村井の頭はすっかり混乱した。何だか揶揄われているような気持だった。それに反して、津村は少し勢を得て来た。
「じゃ、真弓さん。星田の他に、山川牧太郎と云う男がいて、それがあなたの云う恐ろしい男で、宮部京子を毒殺して、死体を鎌倉に運び、その時に星田に罪を被せる為に、星田の履いているのと同じ靴を履いたと云うんですね」
「ええ」
「それは確かですか」
「ええ」
真弓は力強くうなずいたが、津村は未だ半信半疑だった。もし、真弓の云う通りなら、星田は飽くまで星田で、恐ろしい悪漢の為に無実の罪に落されようとしているのだ!