Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

すいごういぶん

水郷異聞

田中 貢太郎

Lesen Sie 水郷異聞 (すいごういぶん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.516 Zeichen · 36 Bildschirme

Aozora Bunko

※(ローマ数字6、1-13-26)

「銚子の方へ往こうと思って、家を出たのですが、先生にお眼にかかりたくなりましたからまいりました、これからお宅へあがろうと思いまして、ぶらぶら歩いてまいりましたが、なんだか変ですから、ちょっと困っておりました」

「そうですか、それはちょうど好かった、飯はどうです」

「まだです、あなたはもうおすみになって」

「すこしくさくさすることがあって、まだです、どこかその辺へ往って飯を喫おうじゃありませんか」

「くさくさすることがあるなら、いっそ、これから銚子へ往こうじゃありませんか」

「そうですね、往っても好いのですね」

二人は引返して弁天堂の前の方へ往った。

※(ローマ数字6、1-13-26)

省三は電車をおりて夕陽の中を帰って来たが、格子戸を開けるにさえこれまでのように無関心に開けることができなかった。

彼はまず細君がいるかいないかをたしかめるために玄関をあがるなり見附の茶の間の方を見た。そこはひっそりして人の影もないので左側になった奥の室を見た。

細君の姿はそこに見えた。去年こしらえた中形の浴衣を着てこっち向きに坐り、団扇を持った手を膝の上に置いてその前に寝ている小供の顔を見るようにしていた。