Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かはくれいじょう

河伯令嬢

泉 鏡花

Lesen Sie 河伯令嬢 (かはくれいじょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.763 Zeichen · 68 Bildschirme

Aozora Bunko

それまでにして魚さえ活きる。……ここは魚売が浜から城下へ往来をしますから、それが落したのかも分りませんが、思う存分の方へ引きつけて、お優さんも、おなじ意見で。

早速、草を分けて、水へ入れてやりました。が、天から降った、それほどの逸物だから、竜の性を帯びたらしい、非常な勢で水を刎ねると、葉うらに留まった、秋近い蛍の驚いて、はらはらと飛ぶ光に、鱗がきらきらと青く光りました。

(食べれば可かったなあ、彼奴。――ああ、お腹が空いて動くことも出来ない。僕は――)

(まあ、可哀相に、あんなに苦労したお魚を……)

その癖、冷い汗が流れるほど、腹が空いて、へとへとだと、お優さんも言うんでしょう。……

父は――同じ錺職だったんですが、盛な時分、二三人居た弟子のうちに、どこか村の夜祭に行って、いい月夜に、広々とした畑を歩行いて、あちらにも茅屋が一つ、こちらにも茅屋が一つ。その屋根に狐が居たとか、遠くで砧が聞えたとか。つまり畑へ入って瓜を盗んで食ううちに、あたり一面の水になって、膝まで来て、胴へついて、素裸になって、衣ものを背負って、どうとか……って、話をするのを、小児の時、うとうと寝ながら聞いて、面白くって堪らない。