Japanische Klassiker mit Furigana
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かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Lesen Sie 河伯令嬢 (かはくれいじょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.763 Zeichen · 68 Bildschirme
(連れてって下さい、お優さん、冥途へでもどこへでも。)
(お帰りなさい――私が一所に参りますから。)
その時、甘い露に……唇が濡れました。息を返したんです。大笹の宿の亭主が、余り帰りの遅いのを見に来て、花桶の水を灌いだんだそうです。
(……私が一所に参りますから。)
で、――お優さんは、この炬燵の、ここに居ます。」
筆者は炬燵から飛しさった。
「しかし、この頃に、大笹へ参って、骨を拾って帰ろうと思います。
あの時、農家の爺さんが(菜売)の年増女だと、言ったでしょう。瓜番の小屋へ自分で火をつけたのは尋常ごととは思わなかったが。……ただ菜売とだけ存じました。――この頃土地の人に聞くと、それは、夏場だけ、よそから来て、肉を売る女の事だと言います。それだと、お優さんの、骨は、可心寺の無縁ですから。」
附記。
その後、大笹から音信があった――(知人はその行を危んだが、小山夏吉は日を措かず能登へ立った)――錦の影であろう、廚子にはじめて神像を見た時は、薄い桃色に映った、実は胡粉だそうである、等身の女神像は肩に白い蓑を掛けて、それが羽衣に拝まれる。裳を据えた大魚は、やや面が奇怪で、鯉だか、鱒だか、亀だか、蛇だか、人間の顔だか分らない。