Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かはくれいじょう
河伯令嬢
泉 鏡花
Lesen Sie 河伯令嬢 (かはくれいじょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.763 Zeichen · 68 Bildschirme
魚尾は波がしらに刎ねている。黒髪の簪に、小さな黄金の鮒が飾ってある。時に鏘々として響くのはこの音で、女神が梳ると、また更めて、人に聞いた――それに、この像には、起居がある。たとえば扉の帳をとざす、その時、誦経者の手に従うて、像の丈の隠るるに連れて、魚の背に膝が着くというのである。が、小山夏吉の目にも、同じ場合にその気勢を感じた。波を枕に、肱枕をさるるであろう。蓑の白い袖が時として、垂れて錦帳をこぼれなどする。
不思議な発条仕掛があるのではないか、と言う。
実や、文化よりして、慶応の頃まで生存した、加賀大野港に一代の怪人、工匠にして科学者であった。――町人だから姓はない、大野浜の弁吉の作だそうである。
三味線ただ一挺を携えていずこよりともなく浜づたいに流れて来て、大野の浜に留まった。しきりに城下を往来したが、医をよくし、巫術、火術を知り、その頃にして、人に写真を示した。製図に巧に、機械に精しい。醤油のエッセンスにて火を灯し、草と砂糖を調じて鉱山用のドンドロを合せたなどは、ほんの人寄せの前芸に過ぎない。その技工の妙を伝聞して、当時の藩主の命じて刻ましめた、美しき小人の木彫は、坐容立礼、進退を自由にした。