Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんのおおいりょうりてん

注文の多い料理店

宮沢 賢治

Lesen Sie 注文の多い料理店 (ちゅうもんのおおいりょうりてん) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.269 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

」

画かきが顔をしかめて手をせわしく振って云いました。

「またはじまった。まあぼくがいいようにするから歌をはじめよう。だんだん星も出てきた。いいか、ぼくがうたうよ。賞品のうただよ。

一とうしょうは 白金メタル

二とうしょうは きんいろメタル

三とうしょうは すいぎんメタル

四とうしょうは ニッケルメタル

五とうしょうは とたんのメタル

六とうしょうは にせがねメタル

七とうしょうは なまりのメタル

八とうしょうは ぶりきのメタル

九とうしょうは マッチのメタル

十とうしょうから百とうしょうまで

あるやらないやらわからぬメタル。」

柏の木大王が機嫌を直してわははわははと笑いました。

柏の木どもは大王を正面に大きな環をつくりました。

お月さまは、いまちょうど、水いろの着ものと取りかえたところでしたから、そこらは浅い水の底のよう、木のかげはうすく網になって地に落ちました。

画かきは、赤いしゃっぽもゆらゆら燃えて見え、まっすぐに立って手帳をもち鉛筆をなめました。

「さあ、早くはじめるんだ。早いのは点がいいよ。」

そこで小さな柏の木が、一本ひょいっと環のなかから飛びだして大王に礼をしました。