Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あさまふんかこう

浅間噴火口

豊島 与志雄

Lesen Sie 浅間噴火口 (あさまふんかこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.938 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

正枝は女中のキヨを連れて、李永泰の室を検分した。

「毎日掃除をしてるんだから、ふだんの様子は知ってるでしょう。なにか変ったことはないか、よく見てごらんなさい。」

「はい。」とキヨは頓狂に声高な返事をした。

八畳のうち一畳半ほどを、沓脱と簡単な炊事場とに切取った、正面一杯が硝子戸の室である。書棚、机、茶箪笥など、粗末ながらととのっていて、押入には、布団や支那カバンや行李、それからまた沢山の書物。殊に総合雑誌の類が堆高く積み重ねられ、小さな紙片が、総のように頁の間から差出ていた。丹念に読まれて所々に目印の紙片が貼りつけられてるものらしい。――それらの雑誌については正枝にも覚えがある。或る時、警察署の特別高等係という肩書の刷りこんである名刺を持った訪問者があった時、李は長時間話しあっていたが、客を玄関に送り出して、それから正枝に云った。「思想のこと心配して来てくれたんです。いろいろ話してやると、喜んでくれました。その方面のこと、僕の方がよく知ってるんです。おばさん、来てごらんなさい。」そこで正枝が彼の室までついて行くと、頁の間々に紙片の貼りつけてある雑誌が沢山取り散らしてあり、彼はそれを指し示して自慢していた。